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海外展開を目指す⑥現地と寄り添う

  • Writer: Word House Japan
    Word House Japan
  • Jul 27, 2023
  • 2 min read




セラの家族は映画を見に行くのが大好きです。

基本的に洋画は吹き替え版では見ないので、英語音声に必ず日本語字幕が付いています。


英語のジョークは工夫して意訳されていても、日本語字幕では面白味が伝わらず、劇場で笑っているのはセラの家族だけ、ということもよくあるそうで周りから変な目で見られているんだとか。


そんな中、とても印象的なトランスクリエーションが、ピクサーの映画『インサイド・ヘッド』で見られます。


冒頭で「ムカムカ」という新しいキャラクターの紹介があります。

ムカムカは感情を表現するキャラクターの一つで、彼女の仕事は主人公のライリーを嫌なものから遠ざけることです。


オリジナル映像では、ライリーがブロッコリーを食べさせられているときに、ムカムカが登場します。ライリーの頭の中にムカムカが現れ、ブロッコリーは気持ち悪いから食べないと癇癪を起こすシーンになっています。


ところが、日本語版ではブロッコリーがピーマンに置き換えられています。

日本の子どもたちにとっては、ブロッコリーは特に苦手な食べ物と捉えられておらず、そのままだと「ムカムカ」の役割が伝わらないためです。


ディズニーとピクサーは、日本公開に向け、このキャラクターとその役割をはっきりさせるために、労力をかけ、ブロッコリーをピーマンに置き換えるシーンに作り直したということです。


費用や時間はかかりますが、ここでトランスクリエーションの力が発揮されています。


ブロッコリーのままであれば、日本の子供たちには、ムカムカの本来の役割が、ピーマンほど効果的に伝わらなかったのではないでしょうか。


みなさんのビジネスにおいては、この規模の取り組みは必要ないかもしれません。

しかし、商品に直接つながる重要なメッセージがあるのであれば、トランスクリエーションを検討されるのも一つの選択肢です。


ワードハウスの翻訳は基本料金にトランスクリエーション作業をを含んでおります。

お気軽にご相談ください。



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