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海外展開を目指す④本のタイトルは気を付けて

  • Writer: Word House Japan
    Word House Japan
  • Jul 18, 2023
  • 2 min read

今日はローカライズの失敗と成功例を、実際にセラのお気に入りの本を実例に挙げてお話したいと思います。


セラには4人の子供がいます。

今までに何冊もの子育て関連の本を読み、子育てに生かして来ました。


中でも『Boundaries with Kids』(ヘンリー・クラウド、ジョン・タウンゼント共著)という本が気に入っています。


ある時、セラの日本人の友人におすすめの子育て本を尋ねられました。ちょうどこの本の日本語版があることを知ったので、喜んで薦めました。


ところが、しばらくして彼女から、あの本のタイトルが怖すぎて読まなかったと聞かされました。


よく理解ができないまま、その本を探してみると日本語でのタイトルが「人を殺してはいけない」という文字が強調された、手に取るのには勇気がいる表紙の本になっていました。


セラは大きなショックを受けたそうです。

というのも、本にあるアドバイスはそんな恐ろしいタイトルになるはずもない、とても温かみがあり、励ましの言葉に溢れているからです。


どういうこと?!と全く訳が分かりませんでした。


幸いな事に、誰かが気に留めてくれたようで、この本は2011年に再翻訳され、タイトルも「子育てコーチング」と変更されました。まさしく本の内容にそったタイトルです。


そのおかげで今は自信をもって、誰にでもその本をお薦めすることができるようになりました。

子育てをする親にとって役立つ情報が満載の本なので、もし再翻訳されなかったら本当にもったいない事になっていたとセラは言います。


この件からローカライズの重要性を学ぶことができます。


【失敗】一度はターゲット層を見誤り(怖すぎる)的外れのアプローチをしてしまった

⇒日本人へのアプローチを誤った結果、すばらしい内容にも関わらず、子育て層には受け入れられにくくなってしまった。


【修正→成功】再度意図するターゲット層へ向けて(ありがたい)軌道修正がされた

⇒日本の子育て層に寄り添える内容へ刷新。内容通りの温かみのあるタイトルとデザインへ。


ローカライズの成功は簡単ではなく、努力を必要とすることですが、結果としてその努力に見合ったものを得る事ができるのではないでしょうか。


適した翻訳は海外展開をする上で重要事項です。


お困りの際は、ワードハウスへご相談ください。


 
 
 

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